夜の不気味な叫び声の正体は?フクロウ鳴き声の種類と意味を徹底解明

夜の不気味な叫び声の正体は?フクロウ鳴き声の種類と意味を徹底解明

夜の不気味な叫び声の正体は?フクロウ鳴き声の種類と意味を徹底解明についての真相をお届けします。

フクロウの鳴き声といえば、童話やアニメでおなじみの「ホーホー」という穏やかな声を想起しがちです。しかし実際の野外観測において、フクロウ類が発する声のバリエーションは10種類以上に及び、声の高さやリズムごとに明確なメッセージが存在します。

本州以南に広く生息するフクロウ(ウラルバクロウ)を例にとると、オスの主たるなわばり宣言(テリトリーソング)は「ボッボッ、ゴロスケ、ホッホッ」と聞きなしされます。この低音の唸りは最大で半径1km〜1.5km先まで届き、周囲のライバルに自らの存在と体躯の大きさを誇示する役割を果たしています。低周波の音は森林の樹木や葉に遮られにくいため、密林の夜間伝達に極めて有利な構造となっているのです。

一方、繁殖期における求愛の鳴き声の時期は12月下旬から3月頃にかけてピークを迎えます。つがいを形成する際、オスは普段より柔らかいトーンでメスを誘い、メスは「ギャッ」「クックッ」といった短く濁った応答音を返すことでペアの絆を深めます。

初夏(5月〜7月)になると、夜の樹上から「ピィーッ」「ジャージャー」という擦れた金切り声が聞こえるようになります。これは巣立ち前後のフクロウの雛が親鳥へ向けた「餌くれ」の鳴き声(給餌要求音)です。親鳥が狩りから戻るまで何十分も連続して鳴き続けるため、人間にはまるで「夜の森で誰かが泣き叫んでいる」かのように聞こえるケースが後を絶ちません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。