「果汁だから薬剤より頭皮や髪に優しいはず」と思い込むのは非常に危険です。専門家がレモン日光で髪が傷む理由として真っ先に挙げるのが、毛髪表面を保護するキューティクルの著しい劣化です。
本来、人間の毛髪は弱酸性(pH4.5〜5.5)の状態でキューティクルが閉じ、内部の水分やタンパク質を保っています。しかし、pH2前後のレモン汁に晒された髪は酸性度が強すぎて硬直・収縮し、そこへ強烈な紫外線が直撃することで、表面のバリア機能が不可逆的な破壊を受けます。これによって引き起こされる紫外線とレモンの複合ヘアダメージは深刻で、髪内部の間充物質(ケラチンタンパク質)が大量に流出してしまいます。
さらに見過ごせないのが頭皮トラブルです。柑橘類に含まれる「ソラレン」などの光毒性物質が頭皮に付着した状態で日光を浴びると、光接触皮膚炎を起こし、激しい赤みやかゆみ、シミ・色素沈着を招く恐れがあります。