ネット上にはびこるもう一つの誤解が、「青いバナナ(未熟なバナナ)のまま冷凍しても甘くなる」という説です。これは科学的に誤りです。
バナナが甘くなるのは、収穫後に自ら出すエチレンガスによってデンプンがショ糖や果糖へと分解される「追熟(ついじゅく)」が行われるためです。しかし、一度冷凍庫に入れてしまうと追熟酵素の働きは完全に停止します。つまり、硬くて青臭いバナナを冷凍しても、甘くなることは永遠にありません。
必ず常温で数日間置き、皮にシュガースポット(茶色い星)が5〜6個以上浮き出た完熟期を見計らってから冷凍作業に取り掛かることが、失敗を避ける最大の鉄則です。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
バナナの冷凍保存は万能に見えますが、食生活のスタイルによって向き不向きがはっきり分かれます。
- 冷凍保存を強くおすすめする人:朝食にスムージーを習慣化している人、子どものおやつを無添加で手軽に用意したい家庭、一人暮らしで1房(4〜5本)を消費期限内に食べ切れない人。
- 常温保存を維持すべき人:生のバナナ特有の「柔らかく滑らかな生の果肉感」をそのまま味わいたい人、冷凍庫のフリーザースペースが常に圧迫されている人。