大手進学塾の2026年度入試データによると、雙葉中学校の偏差値は四谷大塚・日能研で67〜68、SAPIXで58〜60のレンジで極めて安定した高水準を保っています。桜蔭(SAPIX 62〜63)、女子学院(同60〜61)と比較すると偏差値の数値上はわずかに下回るように見える場面もありますが、これは募集定員が女子御三家のなかで最も少ない約100名(内部進学を含めた1学年総数約180名)であること、そして2月1日単願の固定ファン層が極めて厚いことに起因します。
雙葉の真価が如実に表れているのが、卒業生の進路における圧倒的な「医療系への強さ」です。学校関係者や大手塾の追跡調査によると、雙葉高校の進学実績において医学部医学科の合格率は東大合格率(毎年10〜15名前後)を大きく上回り、学年の約25〜30%が国公立・私立の医学部医学科へ進学しています。東京大学、京都大学、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)、慶應義塾大学医学部といった最難関への進学者をコンスタントに輩出し続ける背景には、単なる受験テクニックにとどまらない学校側の環境づくりが存在します。
雙葉では理系・文系で早期にクラス分けを固定化せず、高校2年次まで主要教科を全員が幅広く履修します。実験や観察を重視する理科教育、きめ細かな論述指導が、過度な競争を煽ることなく知的好奇心を刺激し続けます。結果として、「生命に関わる仕事を通じて他者に奉仕したい」と志す生徒が自然と医学部を選択していく好循環が定着しています。