覇悪怒組のメンバーを演じた子役たちは、80年代当時の児童劇団から選抜された実力派揃いでした。ファンの間で関心が高いのが「子役キャスト陣の現在」です。調査によると、彼らの多くは学業への専念や進学を機に、少年期から青年期にかけて芸能活動の第一線から身を引いています。
リーダーのヒデキ役を務めた渡辺博貴をはじめ、ヤマト役の中野慎、カズオ役の石井孝明、サカル役の豊岡晋らは、中学・高校進学に伴い引退し、一般の社会人としてそれぞれの道を歩んでいます。過酷な撮影現場で培われた経験は、彼らのその後の人生の基盤となったことが関係者の同窓会取材などでも明かされています。
その中で特筆すべき、そして胸を締め付けられる足跡を残したのが、知性派のタカシ役を演じた雨笠利幸さんです。雨笠さんは本作での高い演技力が評価され、翌年放送の後継作『じゃあまん探偵団 魔隣組』にも同名のタカシ役として続投。さらに1989年には、宮崎駿監督のスタジオジブリ名作アニメ『魔女の宅急便』において、主人公キキと心を通わせる少年・トンボの声を担当し、日本アニメ史にその名を刻みました。その後、惜しまれつつ芸能界を引退し一般企業に勤めていましたが、2006年に30代半ばの若さで急逝。この報は当時の共演者や多くのファンに深い悲しみをもたらしました。
一方、大人の中心人物として作品を支えた落合先生役の斉木しげるは、シティボーイズとしてのコント活動と並行し、現在も名バイプレーヤーとして映画・ドラマ・舞台で円熟味溢れる演技を披露し続けています。