ミルクセーキとは?シェイクとの違いや長崎名物の真相・簡単レシピ

ミルクセーキとは?シェイクとの違いや長崎名物の真相・簡単レシピ

ミルクセーキとは?シェイクとの違いや長崎名物の真相・簡単レシピについて押さえておきたい 注意点を分かりやすい構成で解説いたします。

ミルクセーキの歴史を語る上で欠かせないのが、長崎県で独自に発展した「スプーンで食べるミルクセーキ」の存在です。長崎の喫茶店でミルクセーキを注文すると、グラスやかき氷用の器にうず高く盛られた、シャーベット状の黄色い山が運ばれてきます。

このユニークなスタイルの元祖は、1925年(大正14年)創業という九州最古の喫茶店「ツル茶ん」です。当時の長崎は坂が多く、夏場は猛烈な暑さに見舞われる土地柄でした。初代店主の川村平五郎氏が「暑い長崎の夏を乗り切るため、喉を潤すだけでなく口いっぱいに冷たさを感じられる清涼剤を作れないか」と試行錯誤を重ね、かき氷の細かな氷粒子に卵、砂糖、コンデンスミルク(練乳)を丹念に混ぜ合わせたフローズンスタイルを生み出したと伝えられています。

昭和中期から高度経済成長期にかけて、この食べるミルクセーキは長崎市内の純喫茶や甘味処に一気に広まり、今日では長崎ちゃんぽんや卓袱料理と並ぶ代表的な郷土名物として定着しました。昭和レトロな空間で銀色の器に盛られ、ストローではなくパフェスプーンでシャリシャリと崩しながら味わう体験は、単なる飲料の枠を超えたひとつの食文化として全国のファンを魅了し続けています。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。