佐川急便の給与構造を理解するうえで鍵となるのが、現場の主役であるセールスドライバーの支給内訳だ。毎月交付される明細には、基本給をはじめとする多種多様な項目が並ぶ。かつてのような歩合一辺倒ではなく、基本給+各種手当+残業代という盤石な体系が敷かれているのが特徴である。
基本給は職能給や年齢給などをベースに設定されており、未経験スタートの若手でも一定の底底が保証されている。そこに加算されるのが、無事故手当や住宅手当、家族手当、地域手当といった福利厚生面を支える各種手当だ。さらに、集荷量や配達効率、営業成果に応じたインセンティブ(業績手当)が上乗せされる仕組みになっている。
気になる「手取り給与」の実額だが、総支給額が35万円前後の場合、社会保険料や住民税、所得税などが控除され、最終的に銀行口座へ振り込まれる額はおよそ27万〜29万円程度となる。残業時間の規制強化に伴い、かつてのような「残業代で稼ぎまくる」手法は鳴りを潜めたものの、効率的な配送と営業努力次第で安定した高水準の手取りを確保できる構造は維持されている。