長寿作品の宿命として、ネット上では定期的に信憑性の低い噂やデマが拡散することがあります。おつるさんに関しても、以下の2つの誤解がしばしば検索エンジンを賑わせてきました。
1つ目は、原作終盤の緊迫した情勢に伴う「死亡説」です。同期であるガープがハチノス(海賊島)での死闘を経て消息不明となった際、「おつるさんも巻き込まれて戦死したのではないか」という憶測が一気に飛び交いました。しかし、一次資料である原作およびアニメの描写において、彼女が戦死した事実は一切存在しません。むしろ彼女はマリージョアや海軍本部において、世界の激動を冷静に見極める司令塔としての機能を維持しています。
2つ目は、極秘部隊SWORDとの関係から派生した「海軍裏切り疑惑」です。孫娘の孔雀がSWORDに所属していることから、「おつる自身が海軍を裏切り、秘密結社の黒幕として糸を引いているのではないか」という飛躍した言説が一部の掲示板で見られました。しかし、SWORDは「辞表提出済みの海兵」による特殊部隊であり、海軍の理念そのものを否定する組織ではありません。裏切りどころか、旧弊に縛られた軍機構を内側から守り、正義を次代へ繋ぐためのセーフティネットとして、彼女が黙認あるいは後方支援を行っていると捉えるのが極めて自然です。