キャリアの節目において、ふたりが選んできた選択肢も興味深い。
橋本は多忙なスケジュールの合間を縫って舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演など、生の演劇空間での格闘を重ねてきた。過酷な現場で鍛え上げられた度胸とスタミナは、同世代の女優の中でも頭一つ抜き出ている。観客の反応をダイレクトに浴びながら磨き上げた表現力は、映像作品にも明らかな深みをもたらしている。
広瀬は、海外の監督とのコラボレーションや、骨太な社会派映画への出演を精力的に展開。単に演じるだけでなく、作品のテーマ性や表現の限界に果敢に挑戦し続けている。名実ともに日本を代表する映画女優として、国際的な評価の場へと活動領域を広げている最中だ。