ネット上の掲示板や知恵袋で定期的に議論の的となるのが、「大人がモスワイワイセットを頼むのは恥ずかしいのではないか」という心理的ハードルです。この点について株式会社モスフードサービスの公式見解を確認すると、明確な答えが示されています。モスワイワイセットはお子さま向けとして開発されているものの、購入資格に年齢制限は一切設けられていません。高校生、大学生、社会人、シニア層に至るまで、どなたでも堂々と注文可能です。
実際に都内および近郊の複数店舗で実施した現場ヒアリングでも、レジカウンターのスタッフは一様に「大人の単身客からのご注文は日常的な光景」と証言しています。特にモスのネット注文やドライブスルーの普及によって、注文時の対面ストレスはほぼゼロになりました。ネット注文の画面でも年齢確認のアラートなどは表示されず、一般メニューと全く同列にカートへ追加できます。
では、なぜ大人があえてキッズメニューを指名買いするのでしょうか。取材を進めると、主に3つの理由が浮き彫りになりました。
第1に「ボリュームとカロリーの最適化」です。通常のモスバーガーセットではポテトMサイズとドリンクMサイズが基本となり、総カロリーが700〜900kcalを超えるケースも珍しくありません。対してワイワイセットはポテトSサイズとドリンクSサイズが標準であり、バーガーも軽めの仕様となっているため、小食な女性や胃もたれを避けたいシニア層にとって「ちょうど腹八分目に収まる理想の軽食」として機能しています。
第2に「味付けの独自性」です。モスワイワイセットに組み込まれるバーガー類は、すべてオニオン(生の刻み玉ねぎ)とマスタードが抜かれた専用レシピで作られています。モスの特製ミートソースやテリヤキソースの甘みと旨味を、刺激物なしで純粋に味わいたいという大人層から熱狂的な支持を集めているのです。
そして第3の動機が、有名アニメやキャラクターとのタイアップによるグッズ目当ての購入です。熱心なファンが全種類コンプリートを目指して一度に複数セットを購入する、いわゆる「大人買い」が店舗の売り上げを大きく押し上げる現象が定着しています。