スラブとは?建築の基礎知識からマンション防音の選び方まで徹底解説の詳細について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
スラブには、コンクリートが全面に詰まった「在来スラブ」のほか、内部を中空にした「ボイドスラブ」、地面に直接打設する「土間スラブ」など複数の工法が存在します。それぞれの特徴、遮音性能の換算比率、メリット・デメリットを下表にまとめました。
スラブ種別・工法構造の特徴と仕組み遮音性能・基準厚の目安メリット・デメリットと評価在来RCスラブ
(普通スラブ)内部に空洞がなく、鉄筋とコンクリートが隙間なく密実に詰まった標準構造。厚さ200mm〜220mmが標準。
実厚がそのまま遮音性能に直結。【利点】遮音信頼性が高い。
【欠点】広いリビングを作ると天井に小梁(出っ張り)が出やすい。ボイドスラブ
(中空スラブ)スラブ内部に円筒状の発泡スチロールや鋼管を埋め込み、中空にして軽量化した構造。厚さ250mm〜300mmが必要。
※在来換算で約0.8倍の質量。【利点】小梁のない開放的な天井空間が可能。
【欠点】厚みがあっても重量が軽いため、厚さ250mm未満だと遮音性が低下しやすい。土間スラブ
(床スラブ配筋)地面(砕石)の上に直接防湿シートを敷き、コンクリートを打設した1階床構造。厚さ100mm〜150mmが一般的。
下階がないため遮音検討は不要。【利点】地盤の湿気を防ぎ、ガレージや店舗床に適する。
【欠点】建物の基礎そのものではなく、地盤沈下でひび割れるリスクがある。
土間スラブと「ベタ基礎」の決定的な違い
戸建て住宅の基礎工事で混同されやすいのが土間スラブとベタ基礎の違いです。
ベタ基礎は、建物の外周や耐力壁の下にある「立ち上がり部分」と底面の「耐圧盤(ベース)」が一体の鉄筋コンクリートで作られており、建物全体の重量を地面に均等に伝える基礎構造そのものです。
一方、布基礎の内部に打設される土間スラブは、地中からの湿気遮断や床面の水平確保を目的とした「床盤」であり、建物の構造躯体を支える耐力は原則として持っていません。構造計算上の位置づけが根本から異なる点に注意が必要です。