閉館から一定の歳月が流れた今、多くの元利用者が気にかけているのが「ファミーイン幕張の解体」と「ファミーイン幕張の跡地の現在」です。
編集部が千葉市花見川区幕張本郷1丁目の現地周辺を調査した結果、かつて特徴的な看板を掲げていたホテルの建物はすでに安全対策のもとで解体工事が完了しています。重機が入り、足場が組まれてコンクリート壁が取り壊されていく過程では、近隣住民や駅へ向かう通勤客の間でも「ひとつのランドマークが消えた」と寂しさを訴える声が聞かれました。
気になる跡地活用の現況ですが、結論から言えば「ファミーイン幕張の再開予定」は完全にゼロです。不動産登記関係の推移や用途地域の動向を確認する限り、同地で再び宿泊施設としてホテルが再建・リブランド開業される計画は存在しません。
現在、跡地は更地化を経て、駅徒歩圏という良好な生活アクセスを活かした宅地造成や賃貸共同住宅(マンション・アパート)、あるいは月極駐車場など、地域の定住人口に向けた都市生活インフラへの用途転換が進められています。幕張本郷エリアは総武線快速が停車する津田沼駅や千葉駅へのアクセスが良く、ベッドタウンとしての底堅い需要があるため、収益変動の激しい観光・イベント向けホテルから、安定的な住宅系アセットへシフトするのは不動産経済の観点からも極めて合理的な帰結と言えます。