現在でこそ重厚な役柄や温かみのある知性派キャラクターの印象が強い上川隆也ですが、20代から30代初頭にかけてのビジュアルは、まさに息をのむほどの美少年・美青年でした。切れ長の涼やかな目元、スッと通った高い鼻筋、そして劇団の過酷な稽古で引き締まった無駄のない輪郭は、現在の若手トップアイドルや韓流スターにも匹敵する透明感を放っていました。
彼がその美貌と身体能力を存分に発揮していたのが、1989年に入団した人気劇団「演劇集団キャラメルボックス」です。当時の中小劇場ブームを牽引していた同劇団において、上川隆也は瞬く間に看板俳優へと駆け上がりました。スピード感あふれる舞台演出の中、汗を輝かせながら舞台上を疾走し、熱情のこもったセリフを響かせる姿は、劇場に詰めかけた観客を熱狂させました。
当時の公演パンフレットや舞台写真アーカイブを振り返ると、ストレートの黒髪に憂いを帯びた表情が印象的で、ネット上でも「昔の画像を見て息が止まった」「中性的な色気と硬派な男らしさが共存している」と驚嘆の声が後を絶ちません。単なるビジュアルの良さだけでなく、何百人もの観客を肉声一つでねじ伏せる舞台俳優としての迫力が、彼の美しさに独自の緊張感と気品を与えていたのです。