SNSや大手レシピ掲示板、Q&Aサイトに寄せられるリアルな声を検証すると、「焼きたては柔らかかったのに、お弁当に入れたらカチカチに硬くなった」「タレを絡めているうちに身がボロボロに崩れてしまった」という悲痛な声が散見されます。調査の結果、これらの失敗を引き起こす共通の盲点が浮かび上がりました。
第一の盲点は、「タレを最初から入れて魚と一緒に煮込んでしまう」ことです。煮魚の要領でタレの中でハマチを長時間加熱すると、醤油の塩分によって浸透圧が働き、身の中の水分が外へ引っ張り出されて確実にパサつきます。照り焼きは「焼いてから最後にタレを絡める」焼き物であり、煮物ではありません。加熱の最終段階で強火で一気に絡めるスピード感が不可欠です。
第二の盲点は、「冷凍保存の手順ミス」です。お弁当用や作り置きとして冷凍する場合、焼いた後の完成品をそのまま冷凍庫に入れると、再加熱時に水分が抜けてボソボソになりがちです。調査により実証された最善の手法は以下の2通りです。
1つ目は「下味冷凍」です。塩で下処理を終えた生の切り身を、黄金比のタレ(生姜入り)と一緒にジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて冷凍します。冷凍中も調味液が身を乾燥から保護し、解凍後にフライパンで焼くだけで驚くほどみずみずしく仕上がります。2つ目は「焼成後の急冷密封」です。調理直後の熱が取れたらすぐにラップで空気が入らないようピッチリと包み、金属トレイに乗せて急速冷凍します。約2週間は風味と水分を損なわずに保存可能です。