ファンの間で長年熱い議論と探求の対象となってきたのが、背中や指先といった細部に施されたタトゥーの真意である。首元から背骨に沿って鎮座する太陽を思わせるセンシティブな幾何学模様。太陽は古来より「再生」「エネルギーの源泉」「不屈の生命力」の象徴であり、過酷なツアーを戦い抜くフロントマンとしての自己規律がそこに重なる。
左手の指にさりげなく施されたリング状の細やかな模様も極めて印象的だ。ステージでマイクを握る際、カメラが手元をクローズアップするたびに覗くそのミニマルな線。無駄を極限まで削ぎ落としたデザインは、日々の生活と音楽制作の境界線を生きる彼自身のパーソナルな誓いを想起させる。目立つ部位だけでなく、自らの視線にふと入る指先に刻まれた印は、ステージに立つ覚悟をいつでも呼び覚ますためのアンカー(錨)なのかもしれない。