野地温泉ホテルが温泉通から「何度でも通いたい」と絶賛される理由は、趣の異なる多彩な湯殿の存在にあります。館内にはそれぞれ明確な個性を持つ複数の浴場が配置されており、館内にいながらにして本格的な湯巡りが完結します。
なかでも象徴的な存在が千寿の湯です。重厚な木造建築のなかにヒバや檜で組まれた浴槽が鎮座し、湯底から立ち上る湯煙が間接照明に照らされる空間は、まさに秘湯情緒の極致。湯口からは常に新鮮な白濁湯が波打つように注がれ、湯温も絶妙にコントロールされています。入浴した瞬間に日々の緊張がほどけていくような独特の包摂感があり、宿泊客アンケートでも常にトップクラスの支持を獲得しています。
対照的な開放感を味わえるのが、名峰・鬼面山を望む露天風呂鬼面の湯です。野趣あふれる岩造りの露天風呂からは、四季折々の山肌をダイレクトに視界へ収めることができます。新緑の初夏、燃えるような紅葉の秋、そして一面の銀世界に包まれる厳冬期の雪見風呂と、訪れる季節ごとに全く異なるドラマチックな景観を提供してくれます。なお、鬼面の湯は時間帯による男女入替制が採用されており、宿泊することで両方の時間軸の絶景を余すところなく堪能できます。