歯列矯正で顔はどこまで変わる?写真で暴く変化の真相と後悔の防ぎ方

歯列矯正で顔はどこまで変わる?写真で暴く変化の真相と後悔の防ぎ方

歯列矯正で顔はどこまで変わる?写真で暴く変化の真相と後悔の防ぎ方について見逃せない 注意点を分かりやすく解説いたします。

歯列矯正で顔立ちが変わる現象には、明確な医学的・解剖学的根拠が存在します。「骨を削っていないのになぜ輪郭まで変わるのか」という疑問の答えは、主に歯槽骨上の歯の移動に伴う口唇軟部組織の追従と、咬筋(こうきん)の廃用性変化の2点に集約されます。

日本人の成人において特に多い主訴が、口元が前方に突出しているいわゆる「口ゴボ」です。前歯が前方に傾斜していると、口を閉じる際に唇の周囲を取り囲む「口輪筋」を過剰に緊張させなければならず、オトガイ(下顎の先端)に梅干し状のしわが寄ります。矯正治療によって前歯が内側に下がると、この異常な筋緊張が解かれ、下唇からオトガイにかけての自然なカーブが復元されます。これが、「輪郭が引き締まった」「口元がすっきりした」と知覚される最大の理由です。

一方、フェイスラインのエラ付近がシャープに見える現象には、咀嚼筋の変化が関与しています。矯正装置の装着初期や歯の移動期間中は、硬い食品を噛む機会が自然と減少し、歯ぎしりや食いしばりの癖が一時的に抑制されます。その結果、咬筋にボトックス注射を打った際と同様の筋肉の廃用性萎縮が生じ、エラ張りが軽減して「小顔になった」という視覚的変化をもたらすケースが少なくありません。ただし、これは骨格自体が小さくなったわけではなく、筋肉と軟部組織のボリュームバランスが変動した結果に過ぎません。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。