神奈川県水がめの現在!宮ヶ瀬ダム貯水率と取水制限の危機を徹底追及

神奈川県水がめの現在!宮ヶ瀬ダム貯水率と取水制限の危機を徹底追及

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神奈川県の水資源管理において特筆すべき強みが、県内需要の9割以上を自前の水でまかなう独自のインフラ網です。東京都や埼玉県などが利根川水系に約7〜8割を依存しているのに対し、神奈川県は「相模川水系」と「酒匂川水系」という2本の独立した大動脈を巧みにネットワーク化しています。

この強靭さを象徴するのが、神奈川県と国が日々協議を重ねて実行している「総合運用」のシステムです。その中核を担うのが、宮ヶ瀬ダムと城山ダム(津久井湖)を直結する「津久井導水路」です。例えば、宮ヶ瀬ダムに十分な水がある場合は導水路を通じて城山ダムへ送水し、相模川本流の水量を安定させます。逆に一方の水系で貯水位が低下した際には、相互に融通し合うことで局地的な渇水リスクを分散させています。

横浜市中区日本大通にある神奈川県企業庁企業局利水電気部利水課(利水調整グループ)では、日々の流入量、津久井湖の放流情報、下流での取水量、潮の満ち引きによる河口部の塩分濃度までを総合的に勘案し、1日単位で放流ゲートの開度や導水量をミリ単位でコントロールしています。私たちが普段目にする「ダム単体の水位低下」は、県全体で水を枯渇させないための高度なチェスゲームの結果でもあるのです。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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