本作や主題歌に関して、ネット上で散見される誤解についても整理しておく必要があります。
第一に、「契約結婚をテーマにしたドラマといえば『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)が元祖である」という言説がありますが、これは明確な誤りです。本作『デート〜恋とはどんなものかしら〜』はその前年である2015年1月に放送されており、「恋愛感情なしの契約結婚」というモチーフを地上波プライム帯でいち早くエンターテインメントへと昇華させた先駆的作品です。
第二に、「主題歌の明るいイメージから、ライトな王道アイドルドラマだったのでは」という思い込みです。実際の本編は、ニート問題、親の高齢化と介護不安、パラサイトシングルの社会構造、さらには発達障害的傾向を持つ個人の生きづらさなど、極めてシビアな現代の社会問題が背景に敷き詰められています。ただの恋愛ドラマにとどまらない骨太な社会風刺が効いている点こそが、本作が名作と呼ばれる所以です。