SNSや就活掲示板などで頻繁に目にするのが、「面接の合否連絡が遅いのは、企業が雇用契約書や配属先の手続きを丁寧に準備している証拠であり、むしろ合格フラグだ」という言説です。しかし、採用現場の冷徹な事実を検証すると、最終面接結果遅い合格フラグという俗説は、極めて危険な生存者バイアスに基づいた誤解であると断言できます。
中途採用の実態を取材してきたリクルーティングディレクターは、次のように内情を明かします。
「どうしても採用したい最優秀候補者に対しては、競合他社への流出を阻止するため、面接当日か翌営業日には電話で内定の意思を伝えます。最終面接から1週間以上連絡が滞っている場合、企業側の本音は『第一志望者の内定承諾を待っている間のキープ』であることが大半です。合格フラグどころか、繰り上げ待ちのイエローカードと捉えるのが採用現場の常識です」
また、面接結果電話来ないことを気にする応募者も多く見られますが、近年の連絡手段は大きく様変わりしています。かつては合格者には電話、不採用者には手紙(お祈りメール)という住み分けが一般的でしたが、現在では連絡の行き違いを防ぐため、合格であってもマイページ通知やメール送信を一次連絡とする企業が7割以上を占めています。電話がかかってこないこと自体を不合格の証左と捉える必要はありません。