テレビ中継では伝わらない空気がある。現地で取材にあたった報道各社の記者によると、球場の日本応援席は試合前から異様な熱気に包まれていたという。「外野席のほぼ全員が白と赤のユニフォームで統一され、選手紹介のたびに地鳴りのような歓声が起きていた」とのことだ。
また、5chや知恵袋などの掲示板には、試合中にも関わらず「いまの継投、あとで絶対叩かれるぞ」「でも先発は神ってた」といった短文の書き込みが秒単位で更新され続けた。これは単なるにわかファンの興奮ではなく、戦術をリアルタイムで論評する新しい観戦スタイルの定着を物語っている。
印象的だったのは、試合後にある40代男性ファンが残した言葉だ。「昔は勝てばそれでよかった。でも今は、負け方とか勝ち方の質まで含めて代表を応援してる気がする」。この一言には、2026年における日本代表戦の見られ方の変化が凝縮されている。