集団ねぐらによる騒音は夏から秋がピークだが、3月〜7月の繁殖期には個人宅の住宅街で別の騒音トラブルが多発する。戸建ての雨戸の戸袋、屋根裏、換気口、ベランダのエアコン室外機裏などに巣を作られるケースだ。
この時期に家の中から「チッチッチッ」「ジュジュジュ…」という細かく甲高い連続音が聞こえてきたら、ほぼ間違いなくムクドリのヒナが孵化してエサをねだっている声である。親鳥がエサを運んでくるたびにヒナの鳴き声は激しさを増し、早朝4時台から日没まで休むことなく鳴き続ける。
戸袋や換気ダクトに営巣されると、単なる騒音にとどまらず深刻な二次被害を引き起こす。大量のフンによる強烈な悪臭や金属の腐食、さらには巣に寄生する「トリサシダニ」が隙間から室内に侵入し、家族が激しい痒みや皮膚炎に襲われる被害が毎年のように報告されている。