ネット検索において、京都第一ホテルに関してしばしば見受けられる誤認が2点あります。
第1の誤解は、「阪急阪神第一ホテルグループ(第一ホテル)の直営チェーンだったのか」という点です。名称が類似しているため全国規模のホテルグループ傘下と混同されがちですが、京都第一ホテルは地元の独立法人である株式会社京都第一ホテルによって運営されていました。地域に根ざした独自の経営方針を貫いていたからこそ、チェーン規定に縛られない柔軟なサービスや地元食材を活かした朝食を提供できていたという背景があります。
第2の誤解は、「突然の倒産による夜逃げ同然の閉鎖だったのではないか」という憶測です。商業登記や当時の業界動向を確認しても、突発的な破綻ではなく、前述の通り建物の寿命と設備投資の費用対効果を冷静に見極めた上での計画的な営業終了および事業清算でした。従業員の再就職支援や取引先への清算手続きも整然と行われており、無責任な撤退とは根本的に異なります。