本作のストーリーラインは、タイトルが示す通り「いたずらや過ちに対する“おしおき”」という古典的ながら王道のテーマを軸に展開します。強がりで少し生意気なヒロインが、主人公との駆け引きを通じて次第に立場を逆転され、普段は見せない弱みや羞恥心を露わにしていくプロセスが丁寧に描かれます。
『おしおきっ!』のプロットが秀逸なのは、単なる一方的な懲罰劇に終わらない点です。心理的な距離感が縮まる過程にコミカルな掛け合いを挟みつつ、次第に熱を帯びていく二人の感情の機微が、森島コン氏特有の豊かな視線誘導と濃密なコマ割りによって表現されています。照れ隠しのセリフや赤らめた頬のトーンワークは、読者の没入感を限界まで引き上げる見事な演出です。