シーズン最盛期を迎えた大和三大梅林周辺では、毎年深刻な交通渋滞と駐車場待ちの車列が発生します。特に梅まつりが開催される2月中旬から3月下旬の土日祝日は、行楽需要が一気に集中します。
大手SNSやネットコミュニティ、旅の知恵袋に寄せられた過去の来訪者の生々しい投稿を分析すると、以下のような共通の悲鳴が浮き彫りになります。
「名阪国道のインターを降りてから月ヶ瀬の会場まで、普段なら20分で着く一本道が完全にピストンの渋滞で2時間近くかかった」(40代男性・ドライブ旅行)
「賀名生梅林を『普通の公園』だと思ってスニーカーではなくヒールで行ったら、傾斜がきつすぎて途中で断念した。完全に登山」(30代女性・カップル)
「広橋梅林は無料駐車場がありがたい反面、台数が40台ほどしかなく、午前9時半には満車で路頭に迷った」(50代男性・写真愛好家)
現地を歩く取材陣が目撃した実態としても、月ヶ瀬梅林の駐車場料金は普通車で1回700円程度と適正ながら、ピーク時間帯(11:00〜14:00)には集落内の細い生活道路に進入してしまい身動きが取れなくなる県外ナンバーが散見されます。
一方で、山間部へ行く時間が取れない旅行者や、足腰に不安のある同行者がいる家族連れから絶大な支持を集めているのが、奈良市街地中心部に位置する奈良公園・片岡梅林です。浮見堂の南東側、浅茅ヶ原の緩やかな傾斜地に約250本の梅が植えられており、起伏の少ない芝生の上で、草を食む天然記念物の「奈良の鹿」と咲き誇る梅の花を同一フレームに収めることができます。近鉄奈良駅から徒歩約15分という抜群の立地でありながら、入園自由・入場無料という気軽さも大きな魅力です。