偽中国語のルーツを辿ると、「なんJ(なんでも実況J)発祥説」は半分正解で半分は誤解であることが分かります。漢字だけで文章を構築する試み自体は、2000年代初頭の個人テキストサイトや、2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の「ニュース速報(VIP)板」「軍事板」「東アジアnews+板」などで断続的に行われていた言葉遊びが原型です。
では、なぜ「なんJ発祥」という認識が広く浸透したのでしょうか。その転換点は2010年代前半、なんJで立てられた「我虎党、阪神優勝熱望」「我巨人軍選手、 FA移籍希望」といった野球実況ネタのスレッドにあります。テンポの良さとシュールな破壊力を好むなんJ民の手によって、シチュエーションコント的なコピペとして量産され、フォーマットが一気に洗練されました。
その後、2016年頃にTwitter(現X)へ持ち込まれたことで一般ユーザー層に大拡散。結果として「なんJのネタスレッドが火付け役となり、現代のSNSカルチャーとして結実した」というのが正確な歴史の真実です。