1963年の誕生以来、王貞治氏の有名なフレーズとともに一世を風靡した「ナボナ」。ふわふわと軽い独自のソフトカステラで豊かなクリームを挟んだこの一品は、日本の洋風和菓子というジャンルを切り拓いた先駆者だった。登場から60年余りが経過した今も、その存在感はかすむどころか、新たな魅力を解き放っている。
定番のチーズクリームやブロッソムクリームに加え、近年ラインアップを彩るのは、季節の移ろいを鮮やかに映し出す限定フレーバーだ。2026年のシーズンにおいても、摘みたての国産いちごや芳醇な抹茶、香ばしい和栗などを贅沢に使った「ナボナ プレミアム」が店頭を飾る。生地の口溶けとクリームの水分量とのバランスは職人の手で微細にコントロールされており、口に含んだ瞬間に広がる広がりのある風味は圧巻だ。