アニャ・テイラー=ジョイの結婚と生い立ち|歴代名作と現在の全貌

アニャ・テイラー=ジョイの結婚と生い立ち|歴代名作と現在の全貌

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アニャ・テイラー=ジョイのプロフィールを語る上で欠かせないのが、その国境を越えたバックグラウンドです。彼女の生い立ちは、マイアミ、ブエノスアイレス、ロンドンという3つの異なる文化圏で形成されました。

1996年4月16日、6人兄弟の末っ子として米フロリダ州マイアミで誕生。父親はアルゼンチンとスコットランドの血を引く元パワーボート選手兼銀行員、母親はイギリスとスペインのルーツを持つ心理学者という、きわめて国際色豊かな家庭でした。生後まもなくアルゼンチンのブエノスアイレスへ移住し、幼少期の第一言語はスペイン語でした。

しかし、彼女が6歳の時に家族はイギリス・ロンドンへの移住を決断します。この環境の激変が、幼いアニャの心に深い影を落とすことになります。大好きなアルゼンチンへ戻りたい一心だった彼女は、「英語を話せばイギリスに馴染んでしまい、二度とアルゼンチンへ帰れなくなる」と思い込み、約2年間にわたって英語を話すことを頑なに拒否し続けました。結果として学校では孤立し、さらにその離れた大きな瞳を理由に「魚のようだ」と激しいいじめを受ける日々が続きました。

当時の孤独や葛藤について、彼女は後の特別インタビューで「学校のロッカーに閉じ込められたり、トイレで一人泣いていた。自分はどこにも居場所がないエイリアンだと感じていた」と回顧しています。しかし、この時期に培われた内省的な思考と、読書や映画の世界へ逃避した経験が、他者の感情を深くトレースする卓越した感受性を育むことになりました。

転機が訪れたのは16歳の時です。ロンドンの高級百貨店ハロッズの前で愛犬の散歩をしていたところ、かつてケイト・モスを発見した伝説的スカウト、サラ・ドゥーカスに見出されます。モデル活動をきっかけに出会った俳優アレン・リーチの手引きで演技のオーディションを受けるようになり、映画『ウィッチ』(2015年)の主人公トマシン役に大抜擢。幼少期にコンプレックスだったその独特な顔立ちと鋭い眼光は、映画界において「誰にも真似できない圧倒的な個性」へと一変したのです。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。