川島永嗣というフットボーラーの真骨頂は、大舞台で見せる圧倒的な勝負強さです。FIFAワールドカップには2010年南アフリカ、2014年ブラジル、2018年ロシア、2026年カタールと驚異の4大会連続で選出。長年にわたり日本のゴールマウスに君臨しました。
世界にその名を轟かせたのは2010年の南アフリカ大会でした。開幕直前に正GKに抜擢されると、パラグアイ戦やデンマーク戦で見せた神懸かり的なセーブ連発で世界中のメディアを驚嘆させました。欧州のスカウト陣からは「アジアにこれほど強靭なメンタリティとフィジカルを持ったGKがいたのか」と絶賛され、日本人GKには不可能とされていた欧州移籍の扉を自らの手でこじ開けたのです。
フランス・ストラスブール在籍時も、現地サポーターから「エイジは真のプロフェッショナル」「控えに回っても不満一つ漏らさず、出番が来れば確実にゴールを死守する」と深い敬意を集めました。人種や言葉の壁を乗り越え、実力と人間性で欧州の目の肥えたファンを心服させた稀有な日本人選手といえます。