今日のウェブコミック業界を語る上で欠かせないのが、シュールギャグの台頭とミームアート化の波だ。かつて漫画といえば長編のストーリー漫画が主流だったが、スマートフォンでの縦スクロール視聴が当たり前となった今、一瞬でオチが伝わるテンポ感が求められている。
SNS上で二次創作やパロディとして改変され、拡散されていくミームアートの文脈は、作者と読者の境界線をあやふやにした。ユーザーが画像を投稿し、それに別のユーザーが反応して新たな笑いが生まれる。この相互作用こそが、爆発的な拡散力の源泉だ。ウェブコミック業界全体が、従来の単行本ビジネスから、SNS上のリアルタイムエンゲージメントを軸としたエコシステムへとシフトしている。