大学中退後に飛び込んだ演劇界でしたが、現実は決して甘くありませんでした。劇団のオーディションに落ち続け、20代から30代前半にかけての約15年もの間、日の目を見ない過酷な下積み生活が続きます。
生活費を稼ぐため、築地魚河岸での荷運びや倉庫作業、飲食店での深夜清掃など、数多くのアルバイトを掛け持ちしながら自主公演を企画する日々。そんな苦境にあっても彼は持ち前の明るさと人懐っこさで周囲を惹きつけ、小泉孝太郎をはじめとする生涯の友人と出会い、小泉家の温かなもてなしに救われながら役者への情熱を燃やし続けました。
転機となったのは、映画監督・福田雄一との出会いです。2005年の映画『サマータイムマシン・ブルース』で注目を集め、その後福田監督が手掛けたドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズやNHKのコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』で唯一無二の個性派俳優として大ブレイク。遅咲きながらも実力でトップスターの座を掴み取りました。