Q1:マダニに刺された後、どのくらいの期間体調に注意して過ごすべきですか?
A1:マダニ媒介性感染症の潜伏期間を考慮し、咬まれてから最低でも2週間から4週間は体調の急変に厳重な注意が必要です。SFTSは6日〜2週間、日本紅斑熱は2〜8日、ライム病は数日から数週間で初期症状が現れます。この期間内に38度前後の発熱、著しいだるさ、消化器症状、広がる皮疹が現れた場合は、即座に医師へ「マダニに刺された履歴」を告げて受診してください。
Q2:自分で無理やり引き抜いてしまい、黒い破片が皮膚に残ってしまいました。どうすればいいですか?
A2:残った黒い破片はマダニの口器(顎体部)の可能性が極めて高いため、針などでほじくり出すことは絶対にやめてください。組織を傷つけて二次感染を招くだけです。患部を触らず清潔なガーゼなどで覆い、速やかに皮膚科を受診してください。局所麻酔下で残存物を安全に摘出してもらえます。
Q3:虫体は見当たらず、赤い噛み跡と痒みだけがある場合でも病院に行くべきですか?
A3:アウトドア活動歴があり、噛み跡の中心に小さなかさぶた(刺し口)がある場合や、刺入部を中心に赤みが日増しに拡大している場合は受診を強く推奨します。すでに吸血を終えたマダニが脱落した後の可能性があり、感染症の病原体がすでに体内に移行しているリスクを排除できないためです。
Q4:市販の虫除けスプレーはマダニの噛み跡予防に効果がありますか?
A4:有効成分の濃度に依存します。一般的な低濃度の虫除けでは効果が薄い場合がありますが、「ディート(DEET)30%」または「イカリジン15%」を含有する高濃度忌避剤は、マダニに対しても確かな忌避効果が認められています。野外活動前には肌の露出を極力減らした上で、衣類や靴、露出部にこれらを隙間なく噴霧することが確実な防御策です。