プロスポーツの現場において、甲状腺疾患のような「見えにくい難病」を抱えながらプレーを維持することは至難の業である。本田圭佑の事例は、日本サッカー協会をはじめとする競技団体や医療機関に対し、アスリートのコンディショニングと内分泌疾患のケアに関する重要な課題を提示した。
ドーピング規制との兼ね合いから使用できる薬剤が制限される中、いかに安全に治療を進め、復帰へのロードマップを描くか。彼の闘病とその克服のプロセスは、トップレベルのアスリートが直面する医療的ケアのガイドライン確立にも寄与している。疾患を隠すのではなく、適切な情報共有と先進的な医療サポートによってキャリアを継続できる環境づくりが、今まさに球界全体で進められている。