我孫子高校野球部が対外試合を行う週末、現地は独特の心地よい緊張感に包まれる。春季大会前の3月解禁から秋季県大会、さらにはオフシーズン直前の11月中旬にかけて、千葉県内外の強豪私立・有力公立を迎えたオープン戦が組まれている。
「一般の高校野球ファンは見学できるのか?」という疑問に対して、結論から言えば、マナーと節度を守った上での自由見学は基本的に可能である。公式戦と異なりチケット代や入場料は一切発生しない。休日の午前や午後に組まれる試合では、地域住民や古くからの我孫子ファン、ドラフト候補やシニア・ボーイズ出身の注目選手を目当てにした愛好家が、バックネット周辺から静かに戦況を見守る姿が日常的に見られる。
ただし、そこはあくまで「千葉県立高校の教育現場」だ。商業用のプロ野球興行や独立リーグのスタジアムとは根本的に異なる。見学の現場では、以下の実践マナーが徹底されている。
・ネット裏のベンチや本部席周辺にはみ出して陣取らない(保護者会やスコアラーの業務を妨げない)
・選手や監督への無断での長時間の声掛けやサイン要求は厳禁
・スマートフォンや一眼レフによる写真・動画撮影は、個人情報保護および戦術流出防止の観点から自粛・制限されるケースが多い
・発生したゴミは100%持ち帰る
特に近年は、対戦校のサインや選手フォームの動画がSNSに無断アップロードされるトラブルが全国的に問題視されている。選手たちが全力を尽くす神聖な場であることを弁え、外野フェンス越しや許容された見学スペースから、拍手で好プレーを讃える姿勢が現地を訪れる者全員に求められている。