細川家700年の至宝・永青文庫|2026年最新展覧会と名刀の歩き方

細川家700年の至宝・永青文庫|2026年最新展覧会と名刀の歩き方

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永青文庫は常設展示を行わず、年間を通じてテーマを設定した企画展形式で収蔵品を公開しています。公式発表資料に基づく2026年度の年間展示スケジュールは、細川家のルーツである肥後熊本の歴史から伝統芸能、そして創設者の原点に迫る極めて知的好奇心を刺激する構成です。

2026年度の幕開けを飾る春季展「熊本城―守り継がれた名城400年の軌跡―」(2026年4月11日~6月7日)では、加藤清正の築城から細川家による統治、明治の西南戦争、そして近年における震災復興の歩みまで、熊本の象徴である名城の全貌を古図面や歴史史料で紐解きます。寛政5年(1793年頃)に描かれた県指定文化財『領内名勝図巻』など、当時の地方情勢や熊本藩の雄姿を伝える貴重な絵巻の公開にも大きな期待が寄せられています。

続く夏季展「えいえいやっとな!蔵出し!細川家の狂言面・装束」(2026年7月11日~9月6日)は、武家式楽として歴代当主が嗜んだ狂言の世界に焦点を当て、表情豊かな面や華麗な装束を一挙に蔵出し展示するユニークな試みです。そして秋季展には、早稲田大学會津八一記念博物館との共同企画「白隠ワールド-細川...」が控えており、設立者・細川護立の蒐集の原点となった白隠禅画の真骨頂を近隣の大学博物館と連携しながら多角的に掘り下げます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。