札幌大谷を語る上で避けて通れない最大のアイデンティティは、北の大地において類を見ない「超弩級の部活動強化」と「本格的芸術教育」の融合です。キャンパス内には、泥にまみれて白球を追うアスリートと、イーゼルに向かって筆を走らせる画学生、あるいは防音室から管弦楽器の音色を響かせる音楽学徒が当たり前のように交錯しています。
甲子園出場や明治神宮大会優勝を果たし全国にその名を轟かせた札幌大谷高校野球部は、元プロ野球選手や社会人野球の第一線で指導実績を積んだ指導体制のもと、高度な戦術眼と自主的な思考力を鍛え上げる指導を貫いています。専用グラウンドや充実した室内練習場といった道内トップクラスのハードウェア環境に惹かれ、道内外から選りすぐりの精鋭が集結しています。
一方、全国高校サッカー選手権の常連として君臨する札幌大谷高校サッカー部も同様です。中高一貫体制の強みを最大限に活かし、中学年代から同一のフットボールフィロソフィーを注入。プリンスリーグ北海道での激戦を通じて、Jリーグ下部組織のユースチームとも互角以上に渡り合うフィジカルと組織力を構築しています。プロ選手(Jリーガー)を複数輩出している育成システムは、道内のジュニアサッカー界でも憧れの対象となっています。
そして、普通科の熱気とは一線を画す静謐なクリエイティビティを放つのが、札幌大谷の音楽科・美術科です。美術科には道内私立随一のアトリエ空間が広がり、現役アーティストによる個別実技指導が行われています。東京藝術大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学といった名門美大への進学実績を毎年のように積み上げ、卒業生はクリエイティブ業界の中核で活躍しています。音楽科もまた、専任ピアニストやオーケストラ奏者を招いた実践的アンサンブル指導を日常的に受講可能。同一敷地内でこれほど多様な「プロ志向」の生徒が刺激し合う環境は、生徒の視野を広げる強烈な触媒となっています。