普通免許で大人数を運ぶ際、真っ先に候補に挙がるのがトヨタ・ハイエースや日産・キャラバンといったワンボックスカーです。しかし、現場ではこの「ハイエース」という車名に潜むグレードの違いによって、数々のトラブルが発生しています。
SNSや自動車コミュニティ、大手知恵袋などの相談窓口では、「職場のハイエースで部下を乗せて現場に向かおうとしたら、車検証を見て青ざめた」「レンタカーを借りる際、店舗の受付で『その免許では貸し出せません』と断られた」といった体験談が後を絶ちません。
ハイエースのグレードと免許の落とし穴
ハイエースには大きく分けて3つの乗車定員パターンが存在します。
- ハイエース バン(4ナンバー・1ナンバー):定員2人〜6人(または9人乗り仕様)。普通免許で運転可能。
- ハイエース ワゴン(3ナンバー):定員10人。普通免許で運転可能な最大サイズの乗用登録モデル。
- ハイエース コミューター(2ナンバー):定員14人。送迎やロケバス用の小型バス登録モデル。
問題となるのが「ハイエース コミューター」です。外見はワイドボディのハイエースワゴンとほぼ同一に見えますが、内部には4列シートが配置され定員が14人となっています。前述の通り、この車を動かすには限定なしの中型免許以上が必要です。「同じハイエースだから大丈夫だろう」と会社の先輩からキーを渡され、知らずに運転して取り締まりを受けた場合、言い訳は通用せず即座に無免許運転として検挙されます。車両を借りる際や譲り受ける際は、外見ではなく必ず自動車検査証(車検証)の「乗車定員」欄を確認する習慣が不可欠です。