オールマイトの人生を語る上で欠かせないのが、彼が歩んできた激動の過去です。生まれつき「無個性」だった八木俊典は、混乱を極める社会を照らすため「私が人々の心の拠り所となる『平和の象徴』になる」という強い信念を抱いていました。
その純粋な志を認め、7代目継承者・志村菜奈が彼にワン・フォー・オールを譲渡。師の死という深い悲劇を乗り越え、青年期にはグラン・トリノの助言のもとアメリカへと渡航し、激しい研鑽を積みました。
日本へ帰国した後のオールマイトは、圧倒的なスピードと破壊力、そして何より「絶対に助けてくれる」という絶対の安心感をもって犯罪率を劇的に引き下げました。しかし、その輝かしい功績の裏には、自身の内臓を失うほどの重傷や、孤独に耐えながら平和を維持し続けた過酷な自己犠牲が存在していました。