池田朱那の名を幅広い層に知らしめたもう一つの重要作が、ループ型ホラー映画『カラダ探し』だ。死と再生が何度も繰り返される絶望的な極限状態の中で、恐怖に怯えながらも必死に生き抜こうとする若者のリアルな葛藤を見事に演じ切った。
単なるパニックホラーに留まらず、人間同士の信頼や極限状態でのサスペンス的な駆け引きを描いた同作で、彼女の持つ豊かな感情表現が大きな光を放った。絶叫する表情の裏に見える覚悟や切なさは、観客の心に強く焼き付き、ホラー映画というジャンルを超えた人間ドラマとしての完成度を高める原動力となった。