映画を観終えた人なら覚えているだろう。作中、夜になると展示物に命を吹き込む「アクメンラーの石板」の魔力が急速に失われ、歴史上の人物たちがただの蝋人形や石像へと戻りそうになる絶体絶命の危機が描かれる。もし石板の緑青が浸食しきれば、彼らは二度と動くことができない。いわば展示物たちにとっての「死」が刻一刻と迫る緊迫した展開が、観客の心に強いショックを与えたことは間違いない。
この「展示物が動かなくなる=命の終わり」という劇中の描写が、ネット上の要約記事や口コミを介するうちに「主人公が死亡する」という極端な噂へ変形したと考えられる。特に、第3作『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』での切なくも美しい幕引きは、ファンに強い喪失感を残した。物語のクライマックスと現実世界の記憶が交錯した結果、検索窓に「死亡」という文字が並ぶ事態となったわけだ。