表舞台を離れた私生活において、彼が今最も心を砕いているのが家族との時間、そして後進ボクサーたちの行く末だ。日本プロボクシング協会の活動や後輩たちのタイトルマッチには常に温かい視線を送り、時には陰ながら激励の言葉をかけている。
派手な夜の街に出歩くことはなく、自宅の庭いじりや愛犬との触れ合い、家族と囲む穏やかな食卓。かつて拳一つで世界を獲り、名声を極めた男の現在地は、どこまでも平穏で温かい。知人によれば、ファンから街で声をかけられれば、いまも変わらぬ気さくな笑顔で「OK牧場!」と応じるという。その人間味は、どれだけ歳月が流れても色褪せることはない。