「信用情報に傷がある=賃貸住宅を借りられない」という認識は、入居審査の構造に対する誤解から生じています。賃貸契約における審査は、金融機関の融資審査とは異なり、画一的な一つの基準で行われているわけではありません。
審査の合否を左右する家賃保証会社は、その成り立ちと審査基準によって主に「信販系」「LICC(全国賃貸保証業協会)系」「LGO(一般社団法人賃貸保証機構)系」「独立系」の4つに大別されます。このうち、CICやJICCといった指定信用情報機関のデータベースにアクセスし、クレジットカードの滞納や自己破産などの事故履歴を照会するのは信販系保証会社に限られます。
つまり、信販系保証会社審査落ちを経験したとしても、それはあくまで個人の信用情報を参照する審査ルートで弾かれたに過ぎません。後述する独立系保証会社は、独自の基準(現在の収入、預貯金残高、面談時の印象、過去の自社グループ内での滞納履歴の有無など)で判断するため、過去の金融事故情報そのものを把握していません。これが、CICブラック賃貸の契約希望者であっても問題なく審査を通過できる決定的な理由です。