『1987年、嫁の反撃』が多くの視聴者を惹きつける要因は、脚本の切れ味のみならず、役者陣の鬼気迫る怪演にあります。ショートドラマ特有の誇張された感情表現を巧みにこなしつつ、登場人物のリアルな狂気と悲哀を表現しているキャスト陣の存在は見逃せません。
主人公・静香役を務めるのは、舞台や配信系ドラマで確かな演技力を培ってきた実力派女優。理不尽な暴言に耐える伏し目がちな表情から、反撃開始時に見せる冷徹で怜悧な微笑みへのグラデーションは、まさに鳥肌モノです。また、強烈なインパクトを残す義母・トミ役のベテラン女優は、「嫁の粗探し」に執念を燃やす昭和の旧弊な姑像をステレオタイプ以上に嫌味たっぷりに熱演しています。
モラハラ夫・雅彦を演じる俳優も、外面の良さと家庭内での傲慢さ、そして追い詰められた際の惨めな取り乱し方を完璧に演じ分け、視聴者のヘイトを一身に集めました。キャスト一覧の詳細なプロフィールは公式アプリ内の作品クレジットに記載されていますが、新進気鋭の若手とベテランのアンサンブルが、チープさを感じさせない重厚なドラマを生み出しています。