飼い主がもっとも懸念する点の一つが、「犬のらせん菌は人にうつるのか?」という疑問です。結論から言えば、キャンピロバクター属をはじめとする一部のらせん菌は人獣共通感染症(ズーノーシス)であり、人にも感染します。
特に乳幼児や高齢者、免疫機能が落ちている人が感染すると、激しい腹痛、水様性下痢、発熱といった急性胃腸炎症状を引き起こす恐れがあります。二次感染を防ぐため、家庭内では以下の犬のらせん菌の消毒・予防法を徹底してください。
・排泄物処理時の手袋着用:便を片付ける際は使い捨てビニール手袋を使用し、処理後は石鹸と流水で入念に手を洗う。
・次亜塩素酸ナトリウムによる消毒:一般的なアルコール消毒薬だけでは不活化しにくい細菌が存在するため、ケージや床、トイレトレーの清掃には0.05%〜0.1%程度に希釈した次亜塩素酸ナトリウム液(市販の家庭用塩素系漂白剤を薄めたもの)や、ペット用次亜塩素酸水スプレーを活用する。
・熱湯消毒の活用:愛犬が使った食器や布製のおもちゃは、80℃以上の熱湯に1分以上浸けてから洗浄する。
・過度なスキンシップの自粛:治療期間中は、口元を舐めさせたり同じベッドで就寝したりする濃厚接触を一時的に控える。