ネット検索でパンくんの名前を入力すると、時折サジェストに浮上する不穏なワードが「死亡説」です。メディア露出が途絶えたことや過去の事故のインパクトから、一部で「処分されたのでは」と誤認する声が上がった時期もありました。しかし、チンパンジーのパンくんは2026年現在も熊本県阿蘇市の「阿蘇カドリー・ドミニオン」で元気に暮らしています。
2001年10月1日生まれのパンくんは、20代半ばを迎えました。チンパンジーの平均寿命は野生下で約40年、飼育下では40〜50年近く生きる個体も珍しくありません。現在のパンくんは人間に換算すると働き盛りを過ぎた円熟期にあたり、かつてのような小柄で愛嬌を振りまく子どもの姿から、筋骨隆々とした威厳あふれる大人のオスの姿へと変化を遂げています。
一般の観客が触れ合えるような距離での公開は行われていませんが、施設内の広々としたガラス越し展示エリア「チンパンジーの森」で、日光浴を楽しんだり遊具で運動したりする健康的な様子が確認されています。園のスタッフによる徹底した健康管理のもと、好物の果物や野菜をバランスよく食べ、穏やかな毎日を刻んでいます。