Q1:水性ペンキが服についてから数週間以上放置して完全にカチカチです。それでも家庭で落とせますか?
A1:完全硬化した塗料を完全にゼロに戻すのは難度が高いですが、無水エタノールを含ませたパックで塗膜を十分に膨潤させ、裏当て布への叩き出しを根気強く繰り返すことで、目立たないレベルまで薄くすることは可能です。ただし、繊維の奥まで重合が進んでいる場合、無理に叩くと生地自体が擦り切れる恐れがあるため、薄く残った段階でプロの染み抜き専門店に相談することを推奨します。
Q2:除光液を使うと服が溶けるというのは本当ですか?
A2:事実です。除光液に多く含まれる「アセトン」という有機溶剤は、プラスチックを強力に溶解する性質を持っています。そのため、アセテートやトリアセテート、ポリウレタン混紡などの化学繊維に触れると、繊維の組織が化学反応で融解し、数秒で穴が空いたり生地が引き攣れて修復不可能になります。綿100%以外の衣類には絶対に使用しないでください。
Q3:手の爪の間に入り込んだペンキがどうしても取れません。爪ブラシを使っても大丈夫ですか?
A3:硬い爪ブラシで皮膚との境目を強く擦ると、爪下出血や細菌感染(爪囲炎)の原因になります。クレンジングオイルまたはオリーブオイルを爪の生え際と隙間にたっぷりと流し込み、5分ほど放置してお湯でふやかした後、柔らかい歯ブラシや綿棒を使って優しく撫でるように掻き出してください。爪の伸びと共に数日で自然排出されるため、深追いしすぎないことも大切です。
Q4:フローリングにペンキが垂れ、アルコールで拭いたら床が白くなってしまいました。直せますか?
A4:その白化は、アルコールによって床表面の樹脂ワックスが溶けて結晶化した状態です。木材自体が腐食したわけではないため、ホームセンター等で販売されている「ワックス剥離剤」を白くなった部分に綿棒で慎重に塗布して古い皮膜を除去し、水拭きして完全に乾かした後に市販のフローリング用樹脂ワックスを薄く塗り直すことで、本来のクリアなツヤを取り戻せます。