かつて日本のテレビ制作において、警察ものといえば拳銃をぶっ放し犯人を追い詰める熱血型が王道だった。古くは東映が手がけた不朽の名作映画や実録路線から受け継がれた血脈は、時代とともに洗練され、現代では緻密な伏線と人間模様を描く本格派のサスペンス・ミステリーへと深化を遂げている。
この進化の波を支えているのが、まさに百戦錬磨のベテラン勢だ。長年培われた演技の引き出しの多さは、二転三転する複雑なストーリーにおいても観客の没入感を一切途切れさせない。現在の日本のテレビドラマ業界において、彼らの圧倒的なリアリズムなしにはゴールデン帯のヒット作が成り立たないと言っても過言ではないだろう。