日本中を驚かせた2023年12月の解散発表と2024年3月末のコンビ解消。公式発表において明かされた解散の引き金は、水田信二の「度重なる遅刻」と、それに伴う川西の信頼喪失でした。しかし、この問題を単なる生活態度の乱れだけで片付けることはできません。
解散時に発表された川西賢志郎のコメントには、次のような切実な心情が綴られていました。
「水田の度重なる遅刻が重なったことで、彼に対する信頼や漫才に対する熱量の差を埋めることができなくなりました」
一方の水田も「自分の甘さや身勝手な行動が原因で川西を裏切り続けた」と非を全面的に認めました。劇場での漫才出番を何よりも神聖なものと捉え、1本のネタの完成度に人生を賭けていた川西にとって、相方の遅刻によって劇場の進行や舞台への集中が乱される状況は、精神的な限界を超えていたと推察されます。
舞台袖でネタ合わせに没頭する川西と、独自のペースを崩さない水田。M-1グランプリでの激闘を終え、テレビの売れっ子として多忙を極めるなかで生じた「漫才師としての美学の違い」が、修復不可能な溝へと発展していったのが解散の真相です。