『水10ワンナイ』最大の武器は、演者の憑依的な演技力から生まれた名作コントキャラクターの数々です。単なるバラエティの枠組みを超え、音楽業界やカルチャー全般へ波及していきました。
中でも象徴的だったのが、ガレッジセールのゴリが演じた松浦ゴリエです。「ペコリ〜」「ヨロシクゴリエ〜」といったキャッチーなフレーズと圧倒的なキレを誇るチアダンスで子供から大人まで虜にしました。2004年にはCDシングル『Mickey』をリリースして大ヒットを記録。2005年の『NHK紅白歌合戦』に紅組として出場を果たすなど、番組の枠を飛び越えた国民的人気キャラクターへと昇華しました。
また、雨上がり決死隊の宮迫博之が怪演した轟さん(轟轟太郎)も番組の顔でした。「男の中の男」を自称しながら全身黒のタイツ姿で奇怪な動きを繰り返し、「ギューン!」と叫びながら暴走する姿は爆発的な笑いを生み出しました。
さらに、DonDokoDonの山口智充が扮したチョコボーイ山口や「もんじゃロッキー」、小池栄子とゴリによる「黒木さん」、ペナルティ・ワッキーの強烈なビジュアルが際立った「落武者」など、深夜番組特有の過激さと悪ノリをゴールデン帯に持ち込んだエッジの効いたキャラクターが次々と誕生しました。