チーム編成が決まった際、最初に行うべき最重要戦術が「並び順の最適化」です。ただ適当に並ぶのと、物理的なモーメントを計算して配置するのとでは、ロープに伝わる推進力に数倍の差が生じます。
基本となる人数配置は「ジグザグ配置(左右交互)」です。全員がロープの同じ側に立つと、引っ張る際にロープが斜め方向に傾き、推進力が左右にブレて推進エネルギーが分散します。ロープを挟んで左右交互に立つことで、常にロープを直線上に維持し、無駄のない直進的な牽引力を発揮できます。
特に綱引きアンカーの役割は極めて重大です。最後尾のアンカーはロープを右脇から背中に通し、左肩の上にかけるように保持(公式競技ではアンカーラップと呼ばれる姿勢)することで、チーム全体の土台となります。アンカーがどっしりと後方に重心を落とすことで、前方のメンバー全員が安心して後ろへ倒れ込むことができます。